はじめに
◎このサイトの情報は、鎌倉介護ガイドのスタッフが神奈川県鎌倉市内の介護関連施設を直接取材し、作成しています。まず始めに「ご利用にあたって」をよくお読み下さい。
| 固定リンク
介護保険の導入とともに増加した高齢者向け入居施設。取材を重ねると施設側から「ボランティアに入ってもらいたいのだけど、どうしたらいいの?」という声を耳にします。施設のスタッフは人数配置されているものの、身体機能が衰えた高齢者相手ではどこも「手が足りない」。コストや求人難などの問題もありスタッフ増員は厳しいなか、ちょっと手伝ってくれる人、守ってくれる人がほしい、というのが本音のようです。
一方で「高齢者施設にボランティアで行ってみたいけど、どうしたら良いかわからない」というボランティア希望者からの声も聞きます。もともと中が見えなくて入りにくい福祉施設に、どうやってボランティア希望の旨を伝えたらよいのかわからない。何か役に立ちたいけど、いきなり身体介護を含む手伝いは不安だ、というところのようです。
こんな施設とボランティアとのマッチングに力を入れる鎌倉静養館でボランティア講座があるというので伺ってきました。鎌倉静養館はキリスト教精神に基づく社会福祉法人で、2つの入居型施設を中心に地域包括支援、居宅介護支援、デイサービス、ホームヘルプ、小規模多機能など様々な介護サービスを提供するなかで、幼稚園児から大人まで、個人から学校やグループなどのボランティアを年間2500人程度受け入れています。
鎌倉静養館にはボランティアの担当スタッフがいます。ボランティア活動のコーディネートと支援全般に対応します。ボランティアの問い合わせがあればこの担当者が内容や日時などの調整ののち、車いすの扱い方や認知症ご利用者への接し方等のオリエンテーションを行い、ボランティア希望者がスタッフとともに実地の活動に入れるようコーディネートするのです。この際、初心者がイメージする身体介護などのお手伝いは主流ではありません。1)散歩の同伴や傾聴ボランティアなど、職員とともに入居者に寄り添いをするボランティア、2)書道やカラオケなどクラブ活動の講師、3)お掃除や洗濯物たたみなど生活環境を整えるなどの活動が主なのだそうです。慣れないで高齢者の身体に直接触れる介護を行えば事故の元となり得るため、身体介護は慣れた職員が行い、それ以外の言わば「見守り、声かけ、環境整備」の部分をボランティアにお願いすることが多いのですって。なるほど、これなら経験のない人や学生の研修でも活動できそうです。由比ガ浜公園や稲村ケ崎の施設付近で高齢者と寄り添って歩く学生とスタッフの姿を時として見かけます。また施設内ではさまざまなサークルが活動しており、ボランティア講師の皆さんや入居者同士の交流さかんなのだそうで、ボランティアの定期的なかかわり
やその効果がうかがえます。
こうしたボランティアに長期にかかわっている人たち向けに開かれるのが「ボランティア講座」。介護のスキルアップを目的としています。この日は施設長を講師に「高齢者の移動や移乗介護の介護実技」。ボランティアが直接かかわることが少ない移動や移乗の身体介護実技ですが、そうしたプロの技術を理解した上で活動してもらいたい、家庭の介護でも生かしてもらいたいという施設側の思いを感じます。講座の終盤には理事長も参加し、施設側とボランティアが交流する貴重な場になっていました。
この施設ではボランティアを受け入れるためにコーディネートや研修といった準備やサポートを充実させています。「直接的な身体介護以外の役割」を「手が足りないからボランティアさんに頼む」というスタンスではなく、「寄り添いや見守りなど、ある役割を任せるからこそボランティアは施設に欠かせない存在」という認識で常時受け入れる体制をとっているようです。入居者の気持ちや施設の長期的な運営からみても、これからの施設はボランティア受け入れは必要だと思われます。見守りや声かけの準備から始まり、時間をかけてボランティア活動を受け入れ、育ててほしいと感じます。一方で、より多くの人が楽しみながらボランティア活動にかかわれるしくみの構築も大切です。施設側にはボランティアに興味のある人向けの介護講座開催や施設自身の見える化(見学や交流会など)、スムースに受け入れるためのコーディネーターの設置といった受け入れ態勢の充実など、学校や企業等の「社会」にはボランティア活動を単位や研修として取り入れるシステム化など、双方がボランティアを「たいせつな役割」と認めて推進に取り組むことが求められるようです。
| 固定リンク
前回、デイサービスの紹介で、施設と併設したデイサービスを紹介しましたが、今回はデイサービスのみを行っている単独型の紹介です。
単独型のデイサービスは、少人数(15人以下)の場合が多く、建物は一軒家や空き店舗を利用したりと様々です。一軒家を利用したデイサービスでは、食事はスタッフが料理をするか、配食サービスやお弁当を使うことが一般的です。入浴は機械浴などはなく、一軒家の普通のお風呂に手すりをつけたり洗面室の段差を減らしたものをよく見かけます。一人ずつ順番に入るため、プライバシーが保たれます。デイサービスの利用定員は施設の面積等で定められており、こうした単独型デイサービスは小規模ゆえに集団行動に馴染めない人でも自然に個別対応を受けられるようです。要介護度が比較的軽度の方や男性の利用も多く見られます。ただ、設備が整っていないことで、身体の状態によっては利用が難しいこともあるようです。
最近は、運動を取り入れたスポーツクラブ的なデイサービスや、整体やマッサージなどを盛り込んだデイサービスも増えてきています。これらのデイサービスは、午前と午後にそれぞれ3~4時間程度のリハビリを中心としたプログラムを組んでいるようです。食事はなく、お茶の時間を設け、入浴サービスも実施していないところを多く見かけます。
単独型の少人数のデイサービスは多種多様な形態のものがあるので、食事、入浴、リハビリ、雰囲気など様々な角度から見て、体験して探してみて下さい。
取材したデイサービスARIGATOは、今年で10周年を迎えました。
代表の有賀さんは、退職後様々な資格を取得。ヘルパーや移送サービス、施設などの福祉の仕事も経験されました。その経験から、「お年寄りが、人里離れた場所ではなく、身近なまちの中で過ごせる場所を作りたい」という思いに至り、現在のARIGATOの場が誕生したそうです。こちらは大船駅から徒歩圏で、近くには鎌倉芸術館やイトーヨーカドーなどが並び、何よりも人の暮らしの中に溶け込んでいる地域にあります。さらに有賀さんが一目見て「ここだ」と思ったという建物は、昔ながらの縁側付きの古民家。デイサービスに行くというより、「○○さんちに行ってくる」という感覚になります。玄関を上がると、キッチンと奥には広いリビングがあり、リビングに置かれた大きなテーブルをみんなで囲みます。
取材した日は、少々気温も上がってきていたので、いつもはみんなでお散歩することが多いのですが、お散歩組と室内組に分かれての活動でした。お散歩組は近場を歩く小距離コースと鎌倉女子大学の遊歩道や公園付近を歩く中距離コースに分かれての活動。日によっては、芸術館で絵画や写真などを鑑賞することもあるそうです。
室内組は、季節の花が飾られているテーブルでのんびりとお茶を飲みながら談笑したり、その横でマイカレンダー作りや紙を使っての創作活動をしたり、入浴が必要な方はお風呂に入ったりとそれぞれのペースにあった活動が出来るようにサポートされています。また、普段買い物に行けない方には、イトーヨーカドーにスタッフが付き添って買い物を楽しむとうかがいました。。リハビリという面に関しても、特別な機材を使ったものではなく、散歩や手工芸活動、ゲームや軽い体操などあくまで日常生活の中での動作を楽しみながら行うということを大切にしているそうです。
一日当たり大体8~9名の利用者に対して、スタッフの人数も手厚く、お風呂上りもさっとスタッフに囲まれ、少人数ならではのきめ細やかなサービスがなされていました。
デイサービス ARIGATO
【施設分類】
通所介護施設
【住所 アクセス】
住所:鎌倉市大船2-23-9
TEL:0467-42-7118 FAX:0467-42-7119
http://day-arigato.com
【アクセス】JR大船駅から徒歩7,8分
定員:10名
【利用資格】
・要支援、要介護認定を受けている人で、原則在宅で生活している人。
・市内だけでなく、横浜市や藤沢市の一部など送迎の可能な範囲。
現在、要介護度の平均は2程度。平均年齢は84歳で90代の方も6,7人いる。女性が8割で圧倒的。
認知症状を持っている人は6~7割だが、比較的落ち着いている人が多い。
【建物・居室】
大船駅より徒歩7,8分。鎌倉芸術館のすぐそばにあり、周辺にはイトーヨーカドー、鎌倉女子大学、大船中央病院など様々な施設がある。建物は古い二階建ての一軒家を改装し、玄関の部分以外はバリアフリーになっている。一階部分をデイで使用(二階は自宅)しており、事務室、キッチンフロア、デイルーム(リビング)、静養室、風呂、トイレがある。風呂は個人浴槽が一か所あり、トイレは二か所ある(うち車いす対応1か所)。デイルームの真ん中には大きなテーブルがあり、利用者全員で囲む。壁には利用者が作成したカレンダーや手工芸作品がびっしりと展示されている。
【サービスの特徴】
サービス提供は月曜日から土曜日の9:30~16:30まで。一日の流れは、まず看護師のバイタルチェック。その後散歩や買い物、レクリエーション、必要な方は入浴をする。昼食後は口腔ケア。午後は工芸やゲーム、歌、体操などをし、おやつを食べて終了。何といっても立地条件がよいため、自然と街並みと行き交う人を感じることが出来る。紙を使った手工芸は利用者からも好評で、出来上がった作品はARIGATOの自慢の一つになっている。散歩や体操で足や身体全体の、工芸などで指先のリハビリをというように、日常生活の延長でリハビリを行っている。
スタッフはオープン当初からのベテラン勢に加えて、利用者のご家族も手伝って下さるなど、なじみ深い和気あいあいとした雰囲気。
昨年、新たに今泉台でスポーツデイARIGATOもオープン。こちらも一軒家を改装し、少人数制での筋トレや脳トレを行い、アットホームさを大切にしている。
【費用の目安】
介護保険の1割負担分+食費〔昼食代+お茶・おやつ代=750~900円/日)
例)要介護3で一日当たり約2,000円。週2回利用した場合、月約16,000円。
【運営母体】
有限会社 介護サービスARIGATO
代表の有賀さんが個人で設立。現在は奥さん、息子さん夫婦もデイに携わっている。
今泉台にてスポーツデイARIGATOも行っている。
【施設概要】
・延床面積: 60㎡
・建物:木造/地上2階建
・開設:H16年6月1日
・スタッフ配置:総数11名
| 固定リンク
これまで、当「鎌倉介護ガイドレポート」では高齢者の入居型施設を中心にさまざまな介護サービスを紹介してきました。ここからは在宅で日中過ごせる施設として、デイサービスをいくつか紹介します。
高齢者が増え続ける中、入居施設での受け入れには限界が見えてきました。国は高齢者に在宅で可能な限り自立した日常生活を健康に過ごしてもらうことに施策の重点を移しています。在宅で受けるサービスとして身近なものになってきたデイサービス。これは、介護保険の要支援~要介護者を対象に日中を過ごす施設サービスです。自宅にこもりきりの孤独感の解消や心身機能の維持回復、家族の介護負担の軽減などを目的として実施されています。
こうしたデイサービスは介護保険を使うサービスの一種で、利用者は送迎と食事、入浴、レクリエーション、機能維持の訓練などが提供され、おおむね午前9時ごろから3時過ぎごろまで、送迎の時間を入れると9時前から5時近くまでを施設(自宅以外)で過ごします。特養(特別養護老人ホーム)や老健(介護老人保健施設)が同敷地内で運営する施設併設型や、デイサービスのみの単独型など多様な形態があります。ケアマネジャーがケアプラン作成をする居宅介護支援センターと一緒になっている場合も多いようです。
デイサービス利用対象者は広範囲ですが、実際には在宅高齢者が対象のため、要介護1~3程度の比較的軽度の方の利用が多いと言われています。介護保険制度によって施設の広さや人員配置数で受け入れ可能な高齢者の数が定められています。15名以下の少人数対象のデイ(単独型の場合が多い)もあれば、80名近くを受け入れる大規模な施設併設型もあり、それぞれ雰囲気や特徴が異なります。ここ数年デイサービスが増加し、利用者が選択できるようになりました。デイサービスを選ぶ際は、利便性や連絡の良さとともにそうした特徴や施設との相性を考えることが大切だと言われています。
今回は特養併設のデイサービスを紹介します。特養併設型のデイは設備が整い、特養と合わせると看護師や介護者も充分で在宅が困難になった場合の特養へのショートステイや入居も視野に入れられるため、「要介護度が高い高齢者も受け入れる、中~大規模の利用者数のサービス」と考えられます。
取材した特養富士白苑は一昨年藤沢にオープンしました(本部は平塚)。デイは一日25~30名程の利用者がいます。施設自体は新しくて機能的な作り。ゆったりとした空間に、バリアフリートイレなどインフラが整い、看護師2~3名と多数の若いスタッフやベテランが介護にあたる、ゆとりある雰囲気の施設です。
取材日は身体の機能維持のための体操教室が開かれていました。外部からスポーツクラブ所属のインストラクターが来て利用者の機能を考えた指導をしています。座ったままでもできる負担の少ない体操を音楽に合わせて行い、テンポは最初ゆったり目に、中盤はやや軽快に、最後はまたゆっくりと緩急をつけて構成されています。「おなじみ」のメロディーが多く口ずさむことができそうです。インストラクターは参加者に動きながら絶えず声かけを続け、5名以上のスタッフが、利用者の身体状況に合わせて見守り、補助等のサポートを行っていました。
体操の後はお茶の時間。この日は特養の入居者と一緒に月に一度の「喫茶店の日」。最上階のホールを喫茶店仕立てに介護職員がサービス係を担当して、デイの利用者と入居者が同じスペースでお茶を楽しみます。ボランティアの演奏も入って、ゆったりした中で利用者同士がおしゃべりして活気があります。一日のプログラムに静と動があり、スタッフの若々しさも相まって「元気さ」を感じるデイでした。
藤沢富士白苑
【施設分類】デイサービス
【アクセス】
〒252-0801 藤沢市長後2,722-1
TEL:0466-45-3815
小田急線「長後駅」から神奈中バス「並塚」停留所より徒歩5分
定員30名
【利用資格】
・要支援1以上
・地域は特にないが、送迎ができる範囲内。
現在こちらの施設では要介護度1~5の方が利用しているが、要介護度の平均は1.2と軽度。
【建物】
藤沢市の北西にあり、綾瀬、大和に隣接している。そのため利用者は3つの市に在住している。敷地は市民の森に接しており、豊かな自然に恵まれている。特養としての施設の建物は鉄筋3階建。デイサービスは1階部分を利用。受付の先の小学校の教室2つ分ぐらいの広いスペースを1日25~30名ほどが利用。特養の併設型デイである特徴を生かし、バリアフリートイレ(一部シャワー機能付き)、手すりがある大浴場や、体が不自由でも入れる特殊浴槽、軽体操・ストレッチ用の器具、公文学習用のスペースなどの設備を備える。リビングにあたる部分はイスとテーブルがあり、そのセンターは体操などをするための空間。奥には利用者の休息用のベットなどがある。窓からは庭と緑豊かな市民の森の一部が見える。
【サービスの特徴】
利用者に合わせ「身体の機能を維持する」ため、月に数度インストラクターが入って体操を行う。利用者の趣味に合わせてカラオケ、アロマ、お化粧講座なども外部の講師を招いて開催し、公文学習や、軽体操も個人の希望に合わせて随時行うことができる。特養の入居者も一緒の喫茶の日や音楽会も設けイベントももりだくさん。日常的には利用者同士の雑談などコミュニケーションの時間も大切にしており、そのために「相性」を配慮した席順などに工夫をして、全体として「活力」を引き出すメリハリのあるスケジュールを作っている。
【費用の目安】
622円/1回(要介護1)~1,061円/1回(要介護5)
(食事代実費、入浴、個別機能訓練 など別費用が必要です。)
【運営母体】
平塚に本拠があり県内西部に3つの特養と有料老人ホームを運営する富士白グループ。特養ではデイサービス、ショートステイや居宅介護支援事業、地域包括支援センター事業なども行っている。
【施設概要】デイサービス部分
・延床面積:7909.58平方メートル(デイサービスは116.06平方メートル)
・建物:鉄筋コンクリート造/3階建(うち1階の一部分)
・開設:H24年4月
・スタッフ配置:総数19名(デイサービス)
・風呂設備 一般浴(5名程度同時入浴可)、中間浴2台(座りながら入れるタイプ)、特別浴室1台(寝たまま入れるタイプ)
・うんどう楽園(リハビリ機器)有、くもん学習療法(認知症改善・進行予防)有
| 固定リンク
高齢期の住まいについては、これまでいろいろなサービスを紹介してきましたが、今回は「ケアハウス」についてご紹介します。
ケアハウスは、軽費老人ホームの一種で、自炊が出来ない程度の身体機能の低下があるか、高齢のため独立して生活するには不安があり、家族による援助を受けるのが困難な60歳以上の人を対象に、低額な料金で食事、入浴、簡単な家事支援サービスを提供しています。
そもそも、軽費老人ホームには、A型・B型・ケアハウス(別名C型)があります。
A型は、60歳以上で、身体的には自立しており、身寄りがないか、家庭の事情で家族と同居できない人を対象にしています。低額な料金で食事などを提供しています。
B型は、60歳以上で、家庭環境や住宅事情によって、自宅での生活が困難という人を対象にしています。自炊が原則となりますので、自立した生活ができるという人が対象となります。
ケアハウス型は、上記の通りで、A型とよく似ていますが、ケアハウスの方が高齢者の「ケア」という視点を重視しているため、建物の構造がバリアフリーになっていたり、介護が必要となった場合に、住み慣れた施設で外部の介護サービスを利用できます。
では実際にケアハウスはどんな所なのでしょうか?鎌倉市内にはケアハウスがないので、今回は、今泉にあるふれあいの泉と同じ社会福祉法人麗寿会が運営する「ケアハウスふれあいの里」に取材に行ってきました。
【施設分類】
ケアハウス(介護利用型軽費老人ホーム)
【住所 アクセス】
住所:253-0007 茅ケ崎市行谷582-1
TEL: 0467-54-2233 FAX: 0467-54-2244
HP:http://www.reijukai.or.jp/f_sato/index2.shtml
【アクセス】
JR東海道線「茅ケ崎駅」 神奈中バス文教大学行き 終点下車徒歩5分、
小田急「湘南台駅」 神奈中バス文教大学行き 終点下車徒歩5分
JR「香川駅」 茅ケ崎コミュニティバスえぼし号「茅ケ崎新北陵病院前」下車徒歩3分
【利用資格】
・年齢:60歳以上
(夫婦の場合はどちらかが60歳以上であれば可)
・自炊が困難な程度の身体機能の低下や、高齢や疾患のため一人暮らしに不安がある人
平均年齢85歳。基本的には日常のことは自分で出来る方を対象としているが、介護保険の利用者(要支援、要介護1,2)もいる。入居者の8割が女性。夫婦入居も可。
【建物・居室】
茅ケ崎市の北部、寒川町近くに位置し、周辺には、同系列の茅ケ崎市新北陵病院、老人保健施設ふれあいの丘や文教大学などがある。茅ケ崎市の中でもとりわけ自然豊かな環境下にある。
建物1階には、事務室、談話室があり、奥には明るく開放感溢れる庭付きの食堂がある。
居室は2~4階に各15室ずつある(個室38室、2人部屋6室)。約25㎡の個室には、ミニキッチン、トイレ、洗面所、収納スペース、エアコンがある。2人部屋は約35㎡で、個室と同様の設備に加えて、ユニットバスがある。部屋への家具などの持ち込みは自由に出来る。また、セキュリティ機器として、ナースコール、室内の人の動きを感知し、異常の場合は自動通報するリズムセンサーが設置されており、緊急時には事務室へ繋がるようになっている。
5階には大浴場があり、見晴らしの良い窓の前にはマッサージチェアもあり、温泉気分を味わえる。各階に個室浴室と車いす使用可能トイレあり。
【サービスの内容】
道路を隔てた向かいには、同じグループの病院があり、地下には認知症の方を積極的に受け入れている認知症対応型のデイサービス、その他にも近くに介護施設や医療機関があり、病気や介護が必要になっても安心して生活できる体制が整っている。
健康維持やリハビリも兼ね、外部の講師を招いての体操教室や職員による健康講座を実施している。茶道、華道、俳句、手芸など趣味に活動を月に1回程度行っている。藤沢駅まで出てカルチャースクールに通う人もいる。
洗濯については、基本的には自分で各階に設けられている洗濯機を利用する。クリーニング業者を紹介してもらうこともできる。
入浴については、健康な人は2日に1回。介助の必要な人は週2回。
飲酒は可能、但しタバコは禁止。金銭については基本的に本人管理。
施設長と語る会を設けて、施設と入居者との距離を縮める努力をしたり、入居者・その家族・ボランティアなどでお互いに出来ることを助け合うという趣旨の「助っ人会」もある。
2泊3日の体験入居も可能。
【費用の目安】
管理費 318万円
毎月かかる費用:生活費44,810円(食費も含む)+事務費(本人の収入に応じて10,000~66,000円)、暖房費として11~3月は2,070円の加算
その他、水道光熱費、電話代、外部サービス費などは別途実費負担。
【運営母体】
保健・福祉・医療・教育の分野を幅広く展開するふれあいグループの福祉部門を担う社会福祉法人麗寿会が運営(平成3年7月設立)。
関連施設に、ふれあいの森(特養・デイサービス・居宅介護支援事業所)、ふれあいの泉(特養・デイサービス・居宅介護支援事業所)、グループホームふれあいの家みのり、グループホームふれあいの家こすもす、ケアセンター茅ケ崎元町、地域包括支援センターみどり・ゆず・わかば(茅ケ崎市)、地域包括センターふれあいの泉(鎌倉市)、サロンより道など。
【施設概要】
・延床面積:2708.05㎡
・建物:鉄筋コンクリート造/地上5階、地下1階建
・開設:H9年4月1日
・スタッフ配置:昼間(9~18時)5名、夜間(18~9時)1名
・協力病院:茅ケ崎新北陵病院、茅ケ崎中央病院、湘南東部総合病院
・併設事業:認知症対応型通所介護(介護予防)
定員12名。利用者の平均年齢は80歳だが、若年の方も増えている。スタッフはベテランの女性たちで、利用者一人一人に寄り添った細やかなケアをしている。メンタルコミットロボットでセラピー効果が高いといわれているアザラシの「パロ」を導入し、利用者の人気者となっている。
| 固定リンク
【施設分類】
サービス付高齢者向け住宅
【住所 アクセス】
住所:鎌倉市台5-12-10
TEL: 0120-815-823 FAX: 03-5352-5899
HP:http://www.grandmast-kitakamakura.jp/index.htm/
【アクセス】JR横須賀線北鎌倉駅 徒歩約12分、JR東海道線大船駅 徒歩19分
来客者用駐車場あり
総戸数:37室
【利用資格】
・年齢:60歳以上
・自立、または要支援1・2、要介護1・2の認定を受けている人で、原則入居時に自立した生活を営むことができる人
・賃料等の支払い能力がある人
・連帯保証人・身元引受人を親族から各1人ずつたてられる人(たてられない場合の措置もあり)
平均年齢82歳。8割の人が自立で介護認定を受けている人は2割。男女比1:9。夫婦入居も可。現在、入居者は県内から移ってきた人が多い。
【建物・居室】
「積水ハウス」とその子会社「積和不動産」が展開する高齢者向け賃貸住宅「グランドマスト」シリーズの一つで、平成19年にスタート。大船-北鎌倉をつなぐ県道302号小袋谷交差点の近くに位置し、周辺には、コンビニエンスストア、スーパー、医療機関など、各種生活に便利な施設が充実している。
建物の玄関を入ると、フロントとちょっとした談話コーナーがある。奥には明るく開放感溢れる庭付きの食堂と娯楽室(和室)があり、入居者のふれあいの場ともなっている。娯楽室には簡易調理器・バス・トイレがついており、家族が宿泊も出来る。
居室は1階4室、2~4階には各11室ずつある。各居室には、キッチン(IHシステムキッチン)、トイレ、洗面所、浴室、収納設備、ベランダがあり、居室とは別に各階ごとにトランクルームがある。また、セキュリティ機器として、緊急通報ボタン(LDK、各居室、トイレ、洗面所、浴室)、室内の人の動きを感知し、異常の場合は自動通報する人感センサー(1ヶ所)、カラーモニター付きインターホンが設置されており、緊急時にはフロントと管理人住戸、警備会社へ繋がるようになっている。
居室のコンセントの位置を高く、電気などのスイッチは低めに。玄関には備え付けの折りたたみ椅子と手すりを。エレベーターのボタンは大きめに。食堂のテーブルと椅子は高齢者が使いやすい高さに調整し、椅子は座り心地が良く、かつ背もたれが握りやすいようになど様々な部分で高齢者への細かな配慮がなされている。
【サービスの内容】
館内1階に、専任管理人が住み込み、日中フロントスタッフとともに、暮らしのサポートをしている。
生活を支援するサービスのメニューとして、来訪者の対応、タクシーの手配、周辺地域情報の紹介などのフロントサービス。日常生活の困り事の相談から医療機関、介護事業所、介護施設等の紹介やライフサイクルの相談といった生活相談サービス。緊急時呼出しの駆け付け対応などのセキュリティサービス。イベントの企画や地域交流の案内といったカルチャー・イベントサービスの4つがある。また、選択サービスとして、食事サービスがあり、朝と夕の2食を提供している。
洗濯については、洗濯機が各居室に設置できる。クリーニング業者をフロントで紹介してもらうこともできる。
入居者が介護を必要となった場合、各居室にて外部の介護事業所から在宅介護サービスを受けることが出来るが、常時の介護が必要になった場合には、本人や家族とも相談をしながら業務提携先の訪問介護事業所や積水ハウスグループの運営する有料老人ホーム「Sアミーユ」の紹介もしている(HP http://www.s-amille.jp/)。
また、グランドマスト北鎌倉を案内している仲介業者の神奈川ロイヤルでも、希望に沿った有料老人ホームを探してもらうことができる。
日常的に入居者と地域の人が、食堂や娯楽室でマージャンや囲碁などを楽しんだり、地域で行っている体操教室を食堂を開放して招き、入居者も一緒に参加するなど、地域との交流も大切にしている。
週に2回ほどグランドマスト北鎌倉から大船駅までの送迎車がある。
【費用の目安】
普通賃貸借契約である。
入居にかかる費用:敷金(家賃3ヶ月分)+仲介手数料(家賃1.05ヶ月分)+家財保険料(※)
およそ41.09万円~74.28万円
毎月かかる費用:家賃(98,000円~176,000円)+管理費(15,000円~25,000円)+生活支援サービス費(31,500円/人、2人入居の場合は52,500円)+選択サービス費(食費サービス:朝食500円、夕食800円)
およそ14.45万円~23.25万円(選択制である食事サービス費は除いて計算している。)
その他、水道光熱費、電話代などは別途実費負担。
(※)グランドマスト北鎌倉の場合は必須です。
【運営母体】
設計・施工:積水ハウス
貸主・事業主:積和不動産(積水ハウスの完全子会社)
仲介業者:神奈川ロイヤル(一般賃貸や、有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅などの紹介事業をおこなっている)
生活支援・食事提供:㈱馬渕商事(保養所、学校給食、高齢者施設、病院給食などの管理運営、レストラン事業などを行っている)
【施設概要】
・延床面積:2,388.77㎡
・建物:鉄筋コンクリート造/地上4階建
・開設:H23年11月5日
・スタッフ配置:管理人2名、フロント:3人(シフト制で1人/日)
・協力病院:さとうクリニック
| 固定リンク
高齢期をどのように暮らしていくかということは、自分が「どこに住むのか」を考えるということでもあります。食事の支度や掃除、洗濯など身の回りの家事、買い物、通院などを考え、自分の家に住み続ける、または住み替えるなど、高齢期の住まいにはどのような選択肢があるのかを知っておくことが大切です。
鎌倉介護ガイドでは、高齢者の住まいとして、介護老人福祉施設や有料老人ホームなど入居型の施設を多々取り上げてきましたが、今回は自立した高齢者の住宅として、「サービス付き高齢者向け住宅」について紹介します。
これまで、国の住宅政策として自立した高齢者向けには「高齢者円滑入居賃貸住宅(高円賃)」「高齢者専用賃貸住宅(高専賃)」「高齢者向け優良賃貸住宅(高優賃)」の3つの類型を勧めてきました(国土交通省が所管)。しかし、複雑でわかりにくいとのことで、2011年に「高齢者住まい法」の改正により、これらを一本化する形で、「サービス付き高齢者向け住宅」が創設されました(国土交通省・厚生労働省が協力して所管)。
サービス付き高齢者向け住宅とは、どんな住宅のことをいうのでしょうか?
一言で言ってしまえば、高齢者の暮らしを支援するサービスの付いたバリアフリー住宅です。ハード面、サービス面、契約内容などに関して一定の基準を満たし、都道府県(政令市・中核市の場合は市)に「サービス付き高齢者向け住宅」として登録し、指導・監督をうけているという意味で、「安心」の材料のある住宅ともいえます。
具体的には、マンションやアパートのような賃貸の集合住宅内の個室等で、原則として、床面積が25㎡以上ある他、各部屋には台所、トイレや浴室、収納設備などが備わっている。手すりが設置され、床に段差がないなど、体が不自由でも安全な構造となっています。また、共用の食堂があることも特徴です。
必ず提供されるのは、安否確認と生活相談のサービスです。介護福祉士やホームヘルパーなどの専門スタッフが、少なくとも日中は建物内に常駐して、日常生活での困り事の相談にのったり、居室を訪ねて安否を確認したりします。夜間に関しても各戸に設けられた通報装置や常駐スタッフ(いない場合もあり)による緊急時対応がされます。
費用は通常、入居の際の敷金や、毎月の家賃、管理費などのサービス費のみで、権利金などはありません。また、長期入院や体調悪化を理由とした事業者からの一方的な契約解除を認めないなど、入居者保護も強化されています。
一方、名称には「サービス付き」とありますが、必須なのは生活相談と安否確認だけで食事の提供や洗濯、掃除等の生活支援やヘルパー派遣など介護保険を使った介護サービスの提供や内容は事業者に任されています。そのため、住居を選ぶ際には、どのようなサービスが提供されるのか内容への注意が必要です。今は元気でも、将来身体が弱ってきた際に、暮らし続けられるのか。そのための医療・介護サービスなどはどのように提供・連携されているのかを確認することも必要でしょう。
サービス付き高齢者向け住宅の運営は、民間事業者、社会福祉法人、医療法人など様々で、デイサービスセンターや訪問看護ステーション、グループホームなどの事業所を同じ建物内に併設しているケースも多い一方、近隣病院との連携を強調している住宅、多世代交流型の住宅、入居者だけでなく地域の人の利用も歓迎するコミュニティ型の住宅など特色もまた様々です。
サービス付き高齢者向け住宅を探す場合は、インターネットの「サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム」(http://www.satsuki-jutaku.jp/)で場所や家賃、サービス内容などを調べることができます。登録された住宅の情報が順次公開されており、制度の内容の説明などもあり参考になります。いくつかの住宅を実際に見学して、事業者の説明をじっくり聞いてみることも大切です。入居者の方や近隣の方のお話も聞けると、さらに参考になることでしょう。
| 固定リンク
【住所 アクセス】鎌倉市稲村ガ崎3-13-53
アクセス:江の電稲村ガ崎駅から7分。
TEL:0467-22-3245
FAX:0467-25-0014
E-mail:keihi-home@kamakuraseiyokan.or.jp
URL:http://www1.kamakuranet.ne.jp/kamakura-seiyokan/
定員59名
【入居や退居】年齢60歳以上で基本的に日常のことは自分で出来る人で、身寄りがないか、あっても家族と同居困難な方。原則として神奈川県内居住で、身元引受人2名(うち1名が神奈川県在住)が必要。原則自立で必要になれば介護保険の利用も可能だが、介護度により施設との相談が必要。入居者は9割が女性。平均年齢は約85歳 。
【建物・居室】稲村ガ崎、七里ガ浜海岸沿いの閑静な住宅地に立てられ、江ノ電稲村ガ崎駅が近いため外出に便利。駅前付近の商店街で買い物ができる。居室は1、2Fの2フロア。個室(4畳半)。部屋へのTV、冷蔵庫等の持込は自由。洗面所、トイレは共有。1Fはロビー、食堂兼コミュニティスペース、浴室、スタッフルーム、入り口に公衆電話など。2Fにちょっとしたコミュニティスペースあり。比較的古い建物でエレベーターはないが手入れされている。
【サービスの特徴】入浴は日曜以外は毎日入れる。健康管理として嘱託医の週1回の定期健診。看護師が常駐し健康相談を行う。洗濯は基本的には本人が行う。家族の面会は各自居室かコミュニティスペース。外出(6時から21時)・外泊は自由。週1回の買い物代行サービスあり。金銭は基本的には本人管理。絵画・コーラス・体操などのクラブ活動や音楽療法を行っており、お花見、日帰り旅行などの季節行事も開催。近隣の高齢者やボランティア、また子どもたちとの交流の機会も多く設けている。自由参加の礼拝もある。法人全体としての「静養館だより」がある。
【費用の目安】基本料:月額 生活費56,780円(食費含む)+事務費(本人の収入に応じて10,000~85,000円)+暖房費(11~3月:2,070円/月)。自室の電気料、医療費など個別にかかるものは実費
【運営母体】1954年からキリスト教精神に基づいて福祉施設運営を行う社会福祉法人 鎌倉静養館が母体。由比ガ浜で特別養護老人ホーム鎌倉静養館を設置。他にケアセンターやまざくら、ケアセンターりんどうのデイケアサービス、訪問介護サービス、居宅介護支援サービスも行っている。
【施設概要】
・延床面積:1,260平方メートル
・建物:軽量鉄筋サーモコンクリート造/2階建
・開設:S40年12月
・スタッフ配置:総数26名
・嘱託医:山下ごとう小児科内科
| 固定リンク
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
【住所 アクセス】
住所:鎌倉市関谷1465-1
JR大船駅西口から、神奈中バス藤沢駅北口行き(インター経由)「島の神」下車徒歩10分、
駐車場あり
TEL:0467-40-1788 FAX:0467-40-1733
http://www.tv-naruto.ne.jp/ooasaen/kamakura.html
【入居や退所】
国が定めた基準に従い、生活の困難度(介護度や家族の介護状況参照)が高い人から入居が決まる。
現在は周辺の鎌倉、横浜、藤沢の要介護度3以上の人が入居。要介護度平均3.9で平均年齢84歳。男・女の割合が1:2。
【建物・居室】
2012年に開設した施設。周辺を関谷の畑に囲まれ、富士山を眺めることができる高台に位置する。共有のリビングダイニングを10室の個室が囲み、プライバシーを保ちながら共同で生活する全室個室のユニット形式。住居区域は2~4階で、2階は2ユニットとショートステイ用2ユニット。3階は4ユニット。4階は2ユニットあり、計10ユニットある。個室は約7畳の広さで、ベッドと洗面台が設置されており、なじみの家具の持込を勧めている。トイレは、各ユニットに3ヶ所設けてある。風呂は、各ユニットに設置された1人用のユニットバスと機械浴がある。全体的に窓から日の光、あたたかさが部屋の奥まで出来る限り入り込むように工夫された設計。
【サービスの特徴】施設名の「ラペ(フランス語で平和)」の意味するとおり、安らぎのある穏やかな生活、ひいては自宅に近い生活を維持できるよう、本人、家族とともに一日の過ごし方を考えている。趣味や特技などを生かせるようにいろいろなクラブ活動などを行っていく予定。面会も多く、外出・外泊は自由。家族の宿泊も可。金銭は基本的に本人管理。飲酒、喫煙は可。
鎌倉野菜の産地・関谷の畑に囲まれ、鎌倉、横浜、藤沢の真ん中に位置して地域に待望の施設であることを踏まえ、1階に喫茶コーナーや広々とした地域交流スペース、バリアフリーのトイレがある。デイサービス事業は行わないが、設備を活かしてオープンな場として地域や農業体験来訪者との交流を図っていく予定。
【費用の目安】
介護保険の1割負担分+居住費2,350円/日+食費1,670円/日(居住費と食費は減免措置のない場合の額)。
要介護3で減免措置のない場合、月約15万円。医療費、理美容代、個別にかかる嗜好品などは実費負担。
【運営母体】
徳島県鳴門市に本部を持つ社会福祉法人緑樹会(設立1995年)が運営。
徳島では、介護老人福祉施設、グループホーム、ケアハウス、地域包括支援センター等を、また県内では2ヶ所の介護老人福祉施設(横浜市青葉区と瀬谷区)を展開している。
【施設概要】
・延床面積:177,441㎡
・建物:鉄筋コンクリート造/地上3階 地下1階建
・開設:H24年1月5日
・スタッフ配置:2,1:1以上 夜間スタッフ5 看護師5
・協力病院:横浜甦生病院(瀬谷区)
・併設事業:ショートステイ(定員20名で予防型も行っている)
| 固定リンク
医療ニーズの高い介護を長期間経験した家族のケースを題材に介護を考える「わたしの介護?!」。平成22年度の3月12,13日にジャックと豆の木で開催予定でしたが震災のため6月4、5日に延期開催しました。
会場では昨年同様コソガイが鎌倉市内で取材し、地域とのつながりという意味で特に印象に残った高齢者施設、医療機関などを紹介したパネルとともに、今回は地域への働きかけの場として、特養内にオープンした地域の人も利用できるカフェやサロンの紹介パネルも展示しました。
ワークショップはそれぞれ7~8名が参加くださいました。話題提供者からの医療ニーズの高い介護の経験、先の見通しが立たない中で、家族として決断しなければならない苦しさや、要介護度が重い場合は使えるサービスの選択肢がほとんどない実態をうかがいました。
参加者からは介護保険とそれ以外のサービスを組み合わせて利用することの必要性やその例などのお話が出ました。また、介護保険では埋めきれない利用者に寄り添うサービスが点在している状況や、それらが個人の力だけでは存続が難しい現状も語られました。
さらに2日目は困難な介護の場合、制度を上手に利用すると利用者の負担も軽減できること、だからこそサービスや制度を今のうちから知っておくことの大切さのお話が出ました。介護制度の方向なども教えていただきました。今回の介護家族は経験からアロマを学び、子育てや高齢者を地域でむすぶ活動に活かしています。今回アロマをワークショップ参加者を対象に実践していただきました。
介護を対象に地域で助け合いを実践する人たちがいるのは、とても明るく素晴らしいこと。震災を経験した今、地域でのつながりと活動の大切さは以前にも増して語られるようになりました。さまざまな人の様々な活動に出会えた今回。地域で暮らし続けるために大切なことが見えた気がします。ご協力、ご参加ありがとうございました。
| 固定リンク