2008年6月29日 (日)

ミニかぼちゃ&スイスチャード

生ゴミ処理施設に振り回されて、気が付いたら梅雨。植物の成長の季節だ!
「いいもの見せてあげる~」の杉浦さんからの魅惑的なお誘いに、友人とホイホイ乗ったら、ハウスの隣の畑に案内された。2mほどの高さのドーム状の針金と、その間を丹念に張り巡らされた赤い糸に沿って伸びるのは、ミニかぼちゃ!なっ、なんて、か~わいいheart04

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もともとは、核家族化が進み、丸ごと一個のかぼちゃを消費しきれないお客さん向けに出してくれるよう、スーパーから依頼があったのが始まり。効率は悪くともリクエストがあれば研究して作ってしまう凝り性の杉浦さんは、ここ数年かなり本気で取り組んだらしい。今やスーパーよりも、その味を知り尽くした農家からの依頼が増え、できるとみんな仲間が持って行ってしまう状態とか。味も色も形も大きいかぼちゃと遜色なく、見た目も可愛くて料理しやすいミニかぼちゃは人気者なのだ。そんな話をしてくれる間も、杉浦さんの手は休む間もなく動き、手入れしていく。

大きな花のもとからぷっくり膨らんだかぼちゃの赤ちゃんや、くるくるツルを這わせ、ドームにつかまって形よく育ったケナゲナな実を見ると、並みいる農家を押しのけてでも、争奪戦に加わって、がんばってゲットしたいsign01と思ってしまう。あと2週間ぐらいで収穫開始だろうか。待ち遠しいなあ。

Hamono_2  一方この間、葉物も育っている。山森さんから「季節の新顔がミックスに加わったよ!」といただいたのは、スイスチャードと言うのだそうな。個性派ぞろいの葉物のなかでも、ひときわ目を引く強烈な色彩。葉は深い緑なのに、茎と葉脈はつよ~い赤。聞けばオレンジも黄色もあるとか。山森さん自慢の数種類の葉物を束にしたミックスの中でも、ひときわ存在感がある。

色彩も豊かで、味も深い。畑を取り巻く雑音があろうとも、梅雨の中で鎌倉野菜は、今日も元気に育っている

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2008年6月 4日 (水)

きゅうり&トマト

Sugiura  この記事を書く瞬間を、わたしはどれほど待ったことだろう。関谷に予定していた生ゴミ処理用地取得を鎌倉市はあきらめた。ご協力くださったみなさま、ありがとうございました!

「これで安心して、農業が続けられる。署名をしてくれた人にお礼を言わなくちゃ。」このニュースを聞くと、農家の杉浦さんがさっそく言った。杉浦家の耕作面積は鎌倉市で屈指の広さ。主にキュウリとトマトをハウス栽培し、通年でスーパーに直接出荷する。「今の時期、平均すると一日に千本のきゅうりを出荷してるよ」・・・え、ほんとうに?3回も聞き返してしまった。「昨日は調子が良かったので2千本取れた」・・・!!

Yuwakasi 見せていただいたきゅうり用のハウスは、確かに近隣で一番広そうだ。中は夏の様に湿度のある暑さ。畝の間からパイプが見える。「お湯を通して冬場の土の温度を上げているんだよ。お湯はこの瞬間湯沸かし器のお化けみたいなので沸かしてるんだ。だからコストも安く済むのさ」通年でほぼ同じ温度に管理し、収穫量が一定になるよう時期をおいて苗を植え育てるのは、コストの上でも手間でも大変なこと。ハウスの中とはいえ、気候や苗自体の強さに左右される、結局は自然相手の作業だ。「だから作戦が大事なんだ」苗の種類を選び、肥料のタイミングや虫よけを設置する時期を決める。そんなノウハウを杉浦さんは「作戦」というのだ。作戦はいろんなところで生きている。仲卸を通さず、直接スーパーに出すこと。ニーズの多い野菜を常に出荷するため、グループを組むこと。消費者とともに歩むため、地産地消を大切にすること。鎌倉野菜を生かすため、生ゴミ処理施設建設計画をつぶすこと・・・。

Kyuriillu_2  目線を合わさずシャイに笑う。でも「どうだい」ってカンジが漂っていて、やんちゃ小僧がちょっと誇らしげにしてるみたいだ。そりゃ1日にきゅうり2千本も収穫できたら、自慢しちゃうよね。花をつけた、小さくて可憐なキュウリから、もう出荷できるぐらいたくましく育ったものまで、ツルと葉っぱの間から、頼れる杉浦さんを見つめているようだ。

「トマトも見てよ」のお誘いに乗ってお邪魔したのは隣のハウス。何やら水路の上に厚いスポンジ状のものがあり、ちょこんと乗った鉢からトマトの苗が伸びている。このロックウールというスポンジの一種は、花屋さんでブーケをさす時見かける。パイプからそこへ水が直接流れ、とどまることがない。ここは鎌倉で唯一のロックウール水耕栽培ハウスなのだ。

Tomatone 広くて整然とした内部では、先週植えたというトマトの茎がすくすくと勢いよく伸びている。小さなビニールの鉢からさらに延びた根っこはロックウールの深部まで達している。この時期は成長が早いのだが、今年は一層早くて力強いのだとか。コンピューターでデータを管理する水耕式の農業でも、昨年と全く同じというわけにはいかないという。ついたばかりの 小さなトマトの実を見ると、機械と人間の作る「作戦」が、野菜というちょっと気まぐれな自然を一生懸命育てているんだ~と理解できる。

地域のみんなと、野菜を愛する人の踏ん張りで、生ゴミ処理施設が関谷にくることはなくなった。杉浦さんが仲間と共にブレずに守り抜いた鎌倉野菜は元気に育ち、今日も食卓においしさを届けている。

Tomato1_2 杉浦さんは6月に神奈川県の園芸功労賞を受賞した(鎌倉からは30年ぶり2人目!なのだそうな)。その野菜はフジスーパー大船店(0467-45-9311)の鎌倉野菜のコーナーで販売しています。

関谷生ゴミ処理施設建設反対にご協力くださった皆様に、心よりお礼を申し上げます。

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2008年4月18日 (金)

菜の花

Nanohana_3  「春が来た!」を形で表わすと菜の花になるんじゃないかと思ってしまう。この野菜が並ぶとその場が何ともいえず華やかになるのだ。

関谷の農家の柏木さんはそんな食用菜花の在来種を育てている。昨年の10月下旬に種をまき、野菜の甘みを育てる寒い時期を過ごして春先になった今、軸は一気に伸びた。雨後の温かさで一日に5センチ近く成長することもあるという。改良種より背丈が高く なる在来種は、3月初旬ごろ少し遅れて最初の花がひらく。するとあの愛らしい黄色い花が次々と咲きだすのだそうだ。けれども出荷は開花直前。こうして多くの菜花Img_6842_2 が畑ではなく店頭で開花を迎え、私たちを楽しませてくれるのだ。

「この菜の花は軸も太くて葉も大きいのに柔らか。癖もなく苦みも少ないから花も軸も葉も全部食べられるんですよ。春をめしあがれ。」今年は雪が降ったので開花時期が遅いとはいえ、菜花の成長に柏木さんは嬉しそうだ。

Img_6903 柏木さんの菜の花が運んでくれる「春」は、何とも甘やかですがすがしい。さわやかな香りがあって苦味はほとんど感じられないから、う~ん、美しく甘く、ウレシクなるのだ。今まさに咲こうとするつぼみたちは、畑でもあざやかに季節の到来を伝えてくれる。

柏木さんの野菜はフジスーパー大船店で販売していまImg_7178_2 す。

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2008年4月16日 (水)

生ゴミ処理施設2

生ゴミ処理施設の建設反対に2万人以上の方が署名してくれた。どんな目的の施設であれ、生ゴミ処理施設は関谷の農地にはふさわしくない、と考える人が多いと言うこと。反対運動の経緯を、こうしてご協力くださった皆さまにご報告しなければ・・・と思いつつ、なかなか筆が進まなかった。「鎌倉野菜」を守ろうとする人がこれだけたくさんいることに涙が出て、ありがたくて言葉が続かなかったのだ。

自分たちの作る野菜を、農地をブレることなく守ろうとする農家の皆さんの姿にも心打たれる。食の安全が叫ばれる近年、消費者と生産者がこれほど一体となって作物を守ろうとする例はなかったのではないかしら。両者の距離が近い鎌倉の農業の特徴を見る思いだ。こうして愛情いっぱいで育てられる野菜が、まずいわけはない。

一方で政治は不思議。生ゴミ処理施設には関谷が適地ではないことを認めていながら、宅地並みの高い値段で問題の土地を買うのだと主張し続けている。地価の評価額の根拠にもなんだか問題があるというのに。

その辺を語るレポートで政治家のテープを発見。「(生ゴミ処理施設には適地ではないが)土地は買う。今後施設は建てない」と聞こえる。なんで税金をわざわざ使って必要のない土地を高く買うのか、わたしのような凡人にはわからない。なにより2万人の皆さんが守ろうとしている野菜を、踏みにじろうとしていることがわからない。野菜の高潔さに対して、鎌倉の行政も政治も不思議だわ・・・。

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2008年4月 5日 (土)

菜の花のパスタ

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菜の花のパスタ

菜の花をフライパンでさっとあぶってからガーリックとタカのつめで味付けたパスタ。隣はおふと菜の花のサラダ、ゆず胡椒の和風ドレッシング。

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2008年3月14日 (金)

鎌倉ワカメ

Img_0492  冬場の鎌倉海岸では、多数の干し竿が横に並べられ何やら緑色の洗濯物!ワカメが干されている光景に出くわす。今回はこの海の野菜、鎌倉ワカメの話。(収穫の写真はNPO地球の楽校提供)

11月中旬、鎌倉の海の沖合100メートル付近の海面に、ワカメの苗をたくし込んだロープを浮きと重りで張った「海の畑」が出現する。養殖シーズンの始まりだ。ワカメの苗は水面のロープに根を張ると潮の流れにもまれながら、天然ものとは逆に海底へ向かって成長し、水中を漂う。水温が急速に下がる1月下旬から3月が成長期で収穫期。1メートル近くに程よく育ったワカメが一番おいしいのだ。水揚げされた茶褐色のワカメは浜ゆでされると鮮やかな緑に変わり、海岸に干される。寒風にさらされると半日から1日で乾く。鎌倉名産乾燥ワカメが出来上がりだ。Img_6403
 いよいよ収穫の季節到来に「今年の出来はどう?」と聞くと、日焼けして鋭い眼光を海に向けていた漁師のみっちゃんから「今年はいいよ!」の上機嫌の声が返る。潮と気候が漁業を左右する。昨年は暖冬で例年の半分の出来だったのだ。

浜でワカメ干しを担当するのは家族や近所の主婦。作業しながら「まだやわらかいけど、色鮮やかでイイ感じだよ」の声もはずむ。水温差と潮流が十分ある鎌倉の海はワカメ養殖に向いている。成長した海藻は稚魚たちの安全な住み家になるので漁にも貢献するのだ。活気ある浜の懐かしいワカメ干しの情景の中にいると、多くの生き物が暮らす水中の豊かな「畑」が見える気がして、ちょっぴり海の住人気分を味わえるのだ。Img_6420

鎌倉ワカメは各漁師さんからも買えますが、鎌倉漁協(0467‐22‐3403)、腰越漁協(0467-32-4743)でも販売しています。

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2008年3月13日 (木)

ワカメ料理

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左:ワカメ、スモークサーモン、〆サバで包んだワカメご飯のおにぎり。上は茎ワカメ。右:アルファルファとワカメのサラダ。和風レッシングで。ワカメと芽物野菜はよく合う

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2008年2月20日 (水)

漬物

Daikon_3  凛とした冷たい空気の朝、大根は畑から取られて来た。少し寒さが緩んだ午前中、庭の
作業場で洗われてベッピンさんになって出番を待っている。傍らでヨメの圭子さんが漬物をリズミカルに切っていく。日当たりのよい場所で清子おばあちゃんが八つ頭を出荷用に整える。

「ここにお嫁に来てから毎年ずーっと白菜を漬けているよ、Kiyokotukemono_3 何年になるかも忘れちゃったねぇ」楽しそうに笑う。「茎の部分は多めに、葉は少なめに硬さを見ながらカンで塩加減して漬けるの。今でこそ私が少し手伝うけど、数年前まで一人で全部やってたものね。」圭子さんが続ける。冬の間、おばあちゃんは一度に20個以上の白菜を切って塩して、大きな樽で2度漬けする。

圭子さんは大根担当。青首でゆず大根、三浦で甘酢漬け、京千枚で千枚漬を漬ける。タカの爪や切り混布、ゆずなどアレンジは変われど、塩、砂糖、酢の調味料は同量。なのに出来上がりの味はそれぞれ別のお漬物だ。ゆず大根はさくさくと歯切れよく、甘酢漬は大根の甘みと少々の苦みがしっかりと、千枚は粘りのあるみっちりした甘さ。息子の金雄さんは木の樽でたくあんを漬けるのだと聞いた。

Keiko
 初めて玉縄の農家を訪ねた10年ほど前、「我が家の味を食べてお行きなさい」と漬物
を勧められた。その飾らないあったかさが素晴らしくおいしかったのを思い出す。家族各
々が担当して作り、白菜漬からたくあんまで素材の味がすっと立って、ちょっと甘くて懐
かしい。清子おばあちゃんちの漬物は今も「我が家の味」を鮮やかに伝えている。

清子おばあちゃんの漬物は鎌倉市農協連即売所で(鎌倉市小町1-13-10 お問い合わせ:JAさがみ0467-44-3851)

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お漬物とジャコご飯のメハリ風

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お漬物とジャコご飯のメハリ風、奥は大根漬け

ケーキ型の底に中心に葉を向けて白菜の漬物を一枚づつ敷き、約1.5㎝の厚さでジャコや
フリカケで味付けしたご飯を乗せる。白菜漬の茎の方でご飯をくるむように置く。さらに
約1.5㎝ほどジャコご飯を敷き、軽く押さえ、逆さにして皿に盛る。上部には大根・ゆず
おろしを乗せ、華やかに飾りつけた。ケーキのように切り分けて食べる。

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2007年12月29日 (土)

カブ

Kabu_3  木々の影が長く伸びる夕方、畑から帰ってきた福田家の家族が作業場に入る。やす子さんは洗い場に井戸水を張ると、収穫したての野菜を洗い出した。目にもとまらぬ早さで手が動き、カブがピカピカになっていく。土が乾く前に洗うことで、みずみずしい白さが表れるのだ。葉をいためないよう数個づつていねいに組み合わせて約700gで一把に縛る。作業場の一角では息子さんがニンジンを洗っている。水とブラシで表皮をそぎ取るように洗うと、こちらは鮮やかなオレンジ色が出る。「昔から霜にあたると野菜は甘くなると言われるの。これから根菜類が甘くおいしくなる季節。」教えてくれる間も、やす子さんの手は動き続ける。作業場に孫の竜馬くんがやってきた。Img_5723_2 おばあちゃんと一緒に野菜を洗おうとスポンジを握る姿にようやく手が止まり、プロの顔からやさしいおばあちゃんの顔になった。「泥を残さないでていねいに洗ってね」…!

 野菜は畑で育てて収穫すれば終わりではなく、出荷前に洗浄、選別、束、箱詰め等の一連の作業がある。目に見えないところを支えるのは主に女性たち。農業は家族ぐるみの仕事だ。

 福田家ではお正月の支度は男性陣の仕事。Mini_2
ザッキと呼ばれる木製の台に野菜を盛って神様に捧げ、野菜たっぷりのお雑煮を作る。一年の無事と女性たちへの感謝をこめるのだそうな。おばあちゃんの手でピカピカになった野菜がおじいちゃんの作るお雑煮に入る。「でも、おせちやお雑煮の最後の味付けは、やっぱり女の人の担当なんだな」おじいちゃんが笑って言った。竜馬くんがかぶりついたふくよかなカブが力を合わせる家族の姿に重なった。Img_5753

福田さんの野菜はイトーヨーカドー大船店(0467-47-5211)の鎌倉野菜のコーナーか、鎌倉市農協連即売所(鎌倉市小町1-13-10 お問い合わせ:JAさがみ0467-44-3851)で求められます。

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