かつて研修を受けたアメリカのデザインミュージアムでの親子向けワークショップは、アーティストが自分の作品への想いや制作の秘密などを参加者に語り、それをきっかけにして参加者が美術を語り合いながらテーマに合わせて自分で作品を作るという構成でした。作家と直に話してインスピレーションをもらうなんて、幸せな贅沢だな~と感じたことを覚えています。コソガイが送る地域交流サロンのワークショップでは、そんな贅沢を再現することにしました。進藤典子さんは子育て中の作家。子どもたちが何かを作ることに理解があります。それ以上に彼女自身が子どもたちの作品を見てみたい!と望んでいるのです。ぴったりじゃん!
トークだけでは子どもが飽きるかしら、と心配しましたが、約8分、身振り手振り豊かにわかりやすく話してくれて、参加の子どもたちは結構自分も作ってみるぞ!状態になりました。続く達人・石井さんの動物の鼻の写真の絵本の読み聞かせに、子どもたちは引き込まれます。見慣れていると思ったものでも近づいてよく見ると、今まで知らなかった色や表情を発見できるね・・・というメッセージがさらに「創作心」に火をつけたようです。子どもたちは、用意した和紙を素材に、ちぎってはハリの制作に一機に入りました。一方でさらに作家と話したい大人たちはデープなアーティストトークを続けました。
それぞれがテーマを追って約30分。子どもたちの作品ができ、光にすかすために窓に張り出されるころ、トークも一段落。会場の参加者の目がたった今アーティストトークをきっかけに生まれた、子どもたちの作品のある窓辺にそそがれました。光を帯びて、とってもきれい。
出会いをきっかけに、そこで生まれた感情をカタチに作ってみること。できそうでできない体験を進藤さんを通してさせていただきました。豊かな時間でした。
おやつの前の手洗いソング(本邦初公開)は練習の甲斐あって、みんな見事にノリノリでできました~。