ドクターゴン鎌倉診療所(鎌倉常盤クリニック)
高齢者が多い鎌倉・逗子地域。医院を構えながら訪問診療(往診)をする先生は増えてきていますが、在宅訪問診療をメインに据えているところはまだほとんどありません。そんな中、ドクターゴン鎌倉診療所は頼れる病院として知られています。院長の泰川先生を中心に複数の医師と看護師がチームを組み、お年寄りや障害をお持ちで通院が困難な方を対象に、診察・治療を行っています。救急蘇生セットやポータブルな検査機器など一式を車に搭載し、診療所と同じ治療や検査を在宅で受けることができます。診療は基本的に予約制ですが、急な事態にも対応していただけますし、最終的には看取りまで責任を持って下さる心強い先生方です。
そもそもは、「命を救う」という使命感を持って救急の現場にいたという泰川先生。しかし、延命治療が先行し「誰も死なない世界」が決して夢物語ではない、リアルに感じられてしまう状況を目の当たりにして、医療の根本について「もっとナチュラルな部分があっても良いのではないか」と考えてしまったと言います。死んで行く命に対して、医療の手をどう加えていったら良いのか・・。命に対する扱いを、深く考えるようになったそうです。
ひと昔前までは、誕生も死も家庭の中のひとコマとして普通に存在していました。死をまじかに経験すると、子どもが生まれ育って行くステップの逆で、いずれは死がやってくると自然に受け止められるようになると言います。沖縄の宮古島にも診療の拠点を構える泰川先生。独自の宗教観にもとづいて「死ぬこと=悪いことではない」とおおらかにとらえる沖縄に対し、鎌倉の社会は死を認めようとしない、都会的な感覚があるとおっしゃいます。
長期入院をさせない方針に転換している現在の日本社会。終末期をどう迎えるのか・・、ますます個々の家族の考え方、価値観が問われるようになってきました。泰川先生は家族の意思を尊重しているとおっしゃいます。最後まで治療を受けさせたいのであれば病院へ、家族とともに過ごさせたいのであれば家で必要な処置を。その判断は容易ではありません。終末期においては、在宅介護はいわば家がホスピスとなるようなもの。家庭環境や家族の事情によっては不可能なケースもあります。
泰川先生は「だからこそ、ご家族とのコミュニケーションが大切」と強調されます。どのような治療をするのか、しないのか。それは支払う治療費にも直結してくることなので、初診時によく話し合い、先生と信頼関係を築くことが重要です。契約が決まれば、スケジュールに沿って診療・治療・看護がスタートします。鎌倉常盤クリニックは訪問看護ステーションや薬剤師とも提携しているので、薬剤の宅配、訪問薬剤指導も受けられるなど、安心できる体制で介護する家族を支えてくれます。
いざという時に、果たして家族として適切な判断ができるかどうか・・。自信はないけれど、「死」に対して後ろ向きにならずに受け止める心を持ちたい。それには、泰川先生チームのような心強いパートナーに近くにいていただきたいなと思いました。
※現在、鎌倉常盤クリニックはドクターゴン鎌倉診療所を設立し、訪問診療部門はドクターゴン鎌倉診療所が、外来は鎌倉常盤クリニックが担っています。
ドクターゴン鎌倉診療所
鎌倉市笛田6-1-20
TEL 0467-32-5252
FAX 0467-33-3376
鎌倉常盤クリニック
鎌倉市常盤530-1 Iビル1F
TEL 0467-32-5252
FAX 0467-32-7779
http://www16.ocn.ne.jp/~qqgon/
※診療希望の場合は、まずお電話で予約を
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