老人福祉センター 玉縄すこやかセンター
仲間を見つけ、趣味を楽しむことは健康を保つ方法の一つです。隣近所、公園や自治会館など交流の場は様々ですが、高齢者を対象に健康を保ついこいの場・文化教養活動の場として市内には老人福祉センターが設置されています。名越に「やすらぎセンター」、笛田に「教養センター」、今泉に「さわやかセンター」、玉縄に「すこやかセンター」と腰越にある「老人いこいの家こゆるぎ荘」がそれで、現在は社会福祉法人鎌倉市社会福祉協議会が運営しています。どのセンターも市内在住60歳以上の方対象で費用は無料ですが、実際は70歳代からの利用が多いようです。今回は5施設のうちの1つ、玉縄すこやかセンターを訪問しました。
玉縄すこやかセンターはJR大船駅西口から清泉女学院行きバスで3分、玉縄台の閑静な住宅街にあります。入口に立つとまず目を引くのが立派な藤棚。その下にはベンチがあるので天気の好い日は外での会話も弾みます。裏手にはゲートボール場やグラウンドがあり、とても広々としています。建物の中は、いろいろな行事で使う大広間やサークル活動のための部屋、畳のちょっとした図書コーナーにゆったりソファーの交流スペースなどがあります。斜面を利用した建物のため段差はありますが、開放感のある吹き抜けと明るい日差しが気持ちいい。お風呂にはマッサージ機器なども設 置され心身共にリフレッシュが可能です。立ち寄って一服するもよし、約30あるサークル 活動や講座などに参加するもよし、お風呂でゆったり気分に浸るのも自由です。また月4回の健康相談や福祉の相談も実施されているので、相談窓口としても気軽に利用できます。
現在、玉縄すこやかセンターでは1日約100人の利用があります。一般の人が利用できる駐車場がなく、バリアフリーの建物でもないため自立した高齢者がほとんどです。スタッ フの方は、利用者自身で支えあえる関係がこの場から生まれてくれたら嬉しいとおっしゃっていましたが、センターを見学するとそんな思いが随所から窺えます。浴室の洗面所にはちょっとした長椅子が置かれています。お風呂は気分が開放されるくつろぎの場であり、裸のつきあいから話が弾む「出会いの場」という配慮からです。また、交流スペースの机には布巾が置いてあり、『机が濡れたらこの布巾を使って下さい』というメッセージがついています。何もない机よりずっと温かく思えます。スタッフが黒子になってちょっと工夫することで血の通った場になるのだと感じました。そんなところが功を奏してか、気の合う同士が病気の時などは助け合っていると言う話もききました。
老人福祉センターがお年寄りのためだけでなく、近隣の人が年齢に関係なく気軽に立ち寄れるようになると、さらに利用者も施設もイキイキして、元気な地域の拠点ができると感じました。
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【施設分類】老人福祉センター
【施設情報】
住所:神奈川県鎌倉市玉縄5-9-1
電話・FAX番号:0467-47-1338
URL:http://www.kamakura-shakyo.jp/p06_tamanawa.html
アクセス:JR大船駅西口5番乗り場、神奈中バス「清泉女学院」行き「玉縄台」バス停 徒歩1分
駐車場:なし
利用時間:午前9時から午後4時(お風呂は午前10時30分から午後3時30分)
開設:昭和58年
施設内容:大広間、教養娯楽室、図書コーナー、交流スペース、事務室、相談室、ゲートボール場、グラウンド
【費用】無料
【運営母体】社会福祉法人鎌倉市社会福祉協議会
※以上、取材による(データは平成20年9月現在のもの)
○市内各老人福祉センターの情報はこちら↓
http://www.kamakura-shakyo.jp/p06.html
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