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2009年2月

排泄ケア講演会

Img_5337 さる2月14日(土)「排泄ケアが暮らしを変える」という講演会が神奈川県民ホールで開かれました。主催は福祉用具を扱う福祉クラブ生協W.Coエール、講師は高齢生活研究所長の浜田きよ子さんです。浜田さんは京都で排せつ用具の情報館「むつき庵」を運営しています。内容は排泄のしくみや主な失敗の原因、用具やおむつの正しい使い方などで、男性も含む家族や介護者、ケアマネ等150名以上詰めかけ、非常に熱心に聞き入りました。

Img_5339 浜田さんはご自身の母親の介護をきっかけに高齢者の暮らしを広げる道具について研究し、2003年におむつやポータブルトイレなどの排泄用具を展示、研修、相談する場として「むつき庵」を開設しました。排泄は生活の重要な部分ですが、プライバシーにかかわるので相談しにいうえ用具を手に取れない、という厄介さがあります。答える形で設立されたむつき庵は開設初年度に2000人の来訪者を迎え、現在は研修で多くの人に排泄用具の正しい使い方を伝え、利用者の相談に応じています。また高齢者施設との密接な連携のもと、使い勝手や介護の場面にあった使い方の実験や研究も行っています。ここからたくさんの研Img_5346 修を受けたおむつに詳しい人=オムツフィッターが全国に巣立ち、正しい排泄用具の使い方を伝えています。神奈川を含む全国に規模を小さくしたミニむつき庵も登場しています。

そうした活動を背景に浜田さんは排泄ケアについて、失禁の原因把握、ベットの高さや向き、ポータブルトイレの位置などの環境整備、適切なタイミングでのトイレ誘導や自立を支える介助の重要性を、豊富な事例や図などで説明しました。圧巻は壇上でいくつものおむつを見せた後、モデル(むつき庵で研修Img_5355 を受けたスタッフたち)を使ってのおむつのあて方の実演。体や状態に合ったものを選び正しく当てれば、余計な隙間ができずに体にフィットして、寝返りを打ってもモレやムレを防げることが見ている前で示されます。正しい使い方で尿意を取り戻しおむつがはずせるようになった事例やおむつが変わって姿勢がよくなり、そのことで食事もしやすくなったとの声もあることが紹介されました。

Img_5363_2  「相談しにくさや介護の都合から、本人の快適性を考えずにおむつが安易に、不適切に使われることがしばしばあると言われる介護の現場。しかしこれは本人の自立を妨げ、結果的に介護の負担もふやすのです。高齢者が自分らしく豊かに生きることを大切に考え、そのためにおむつなどの福祉用具を上手に活用することが重要です」と浜田さんは強調します。説得力のある言葉とデモンストレーションで、福祉用具の状態にあった正しい使い方の重要性を参加者は改めて認識した講演会でした。

むつき庵のホームページは≫こちら

鎌倉介護ガイド 福祉用具のページは≫こちら

鎌倉介護ガイド 相談窓口のページは≫こちら

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稲村ケ崎きしろ

Outlook 【施設分類】介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)

【住所 アクセス】
鎌倉市稲村ケ崎4-10-45
TEL:0467-38-1313 FAX: 0467-38-1311
江ノ電 稲村ヶ崎駅より徒歩約10分
鎌倉駅よりタクシーで約15分 
駐車場あり
http://swckishiro.com/inamuragasaki/
定員:65名 ショートステイ10名

Dining 【入居や退去】
国が定めた基準に従い、生活の困難度(介護度や家族の事情参照)によって入居が決まる。特に入居期間は定めず、入院して退院のメドが立たない等の場合以外、退去勧告はしない。待機者数は約400名弱。要介護度平均3.9で平均年齢86歳。8割が女性で、ほとんどがなんらかの認知症状を持っている。

Room 【建物・居室】
稲村ガ崎、七里ガ浜の閑静な住宅街にあり、近くには西友や飲食店が立ち並ぶ商店街も。共通のリビングダイニングを真ん中に10室の個室が囲み、プライバシーを保ちながら共同で生活する全室個室のユニット形式(1ユニットのみ5室のところも)。1フロアに4つのユニットがあり、1~2階の住居区域で計8ユニットが設置されている。窓には障子を模した格子があり和の雰囲気をもつ個室は約8畳の広さ。室内に洗面台が設置され、トイレは隣接居室と共有。タンス、ベッド、机等が設置されているが、基本的には使い慣れた家具での自分なりの部屋作りを薦めている。フロアーに設置された風呂は1人用(家庭用ユニットタイプ)と機械浴がある。廊下や多目的ルーム、会議室等の共有スペースも広々している。Comunity

【サービスの特徴】
各ユニットが1つの家庭のように、リビングでご飯の炊き上がりを楽しみ、喫茶をしたりと「普通の暮らし」の営みを大切にしている。スタッフも入居者のこれまでの生活史に配慮して、個別に声をかけるよう心がけているとのこと。面会も多く、外出・外泊は自由。家族の宿泊も可。金銭は本人管理だが、ほとんどの利用者が持っていてもお小遣い程度。飲酒、喫煙は自由。週に1回歌やレクリエーションなどがある。毎週金曜日には玄関ロビーでボランティアの協力により喫茶「コーヒーポットりんどう」が開かれる。自主事業として、毎月第2金曜日には介護保険対象外の地域の人たちを対象に「稲村ガ崎いきいきサロン(健康体操、健康相談などの介護予防事業)」を実施し、施設と地域をつなぐ場となっている。Passage

【費用の目安】
介護保険の1割負担分+居住費2,960円(1日)+食費1,620円(1日)。要介護3で約163,000円(所得に準ずる)。理美容代、個別にかかる嗜好品などは自費負担。

【運営母体】
社会福祉法人 きしろ社会事業会(昭和43年設立)前身は明石市のきしろ厚生病院、わが国初めての有料老人ホーム「日本綜合老人ホーム」。関連施設:軽費老人ホーム「きしろホーム」 特別養護老人ホーム「鎌倉プライエムきしろ」、二階堂デイサービスセンター。

Hall 【併設事業】
ショートステイ、介護予防ショートステイ

【施設概要】
・延床面積:3,730.34平方メートル
・建物:鉄筋コンクリート造 地下1階地上2階建
・開設:平成19年4月
・スタッフ配置:1.9:1 夜間スタッフ4 看護師3
・協力病院:湘南記念病院

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