幸寿苑の納涼祭
雨続きの今夏では珍しくスカッと晴れた8/8(土)の夕方から、鎌倉関谷地域にある老健 鎌倉幸寿苑の納涼祭にうかがいました。
老健は医療施設。地域への一般開放には制度的に限度があるのだそうで、納涼祭は年に一度の機会とのこと。この日のためにスタッフは3ヶ月間準備をして、入居者はもとより家族や地域の方をお呼びします。エントランスを入るとロビー階ではいくつかの地域の方たちが手作りのお菓子やパン、アクセサリーや小物を販売しています。会議室はフリーマーケット場に変わりました。
メイン会場の屋上テラスでは地域から借りてきたという提灯に明かりがつき、特設ステージでは子どもたちのお囃子も披露されます。焼き鳥やおでん、焼きそばの模擬店は大繁盛。施設職員のほかに民生員さんたちも売り子さんとして手伝っています。子ども神輿が屋上を練り歩いた後、いよいよ日も落ちてフラダンスが始まりました。なぜか男性も女性と同じフラの衣装で踊りますが、何カ月も前から特訓を重ねたかいあって、とても華やかでユーモラス。参加者の笑顔を誘っていました。
この納涼祭は年々参加者が増え、今では500人以上が訪れるとうかがいました。納涼祭と学校の体験授業受け入れが、幸寿苑での地域との接点なのだとか。準備の丁寧さとスタッフのホスピタリティーから地域への思いが伝わります。一方、お手伝いをする地域の皆さんからも「支えていこう」という気持ちが感じられました。
多くの施設が、開設時は地域とのコミュニケーションをどうとっていくかで苦労があると聞きます。9年間で相互に理解を重ねた幸寿苑の納涼祭は「そんな苦労」の解決方法の一つを示しているようにも感じられました。
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